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魔王「リハーサルだ!」

暇を持て余すひとたち。








側近「参りますよ魔王様!」

魔王「うむ。いつでもよいぞ。・

側近「それでは……!はい、扉が開く、勇者一行入ってくる!」

魔王「人間ども、よくぞ此処まで辿り着いたと褒めてつかわす。」

側近「うーん……」

魔王「うーん……」

側近「もう少し、照明を魔王様一点にしてみましょうか。」

魔王「それがよいな。それから、一文を短くして二つに分けよう。」

側近「それでは、お願いします。」

魔王「よくぞ此処まで辿り着いた人間どもよ!褒めてつかわそう!」

側近「素晴らしいです!」

魔王「スポットライト、少し強過ぎはせぬか?」

側近「こちら側から拝見しますと、魔王様のお姿をくっきりとうつしておりますが。」

魔王「いや……眩しうて。」

側近「それは良くありませんね。」

魔王「もう少し、照明を絞ってみてはどうか。」

側近「それでは。」

魔王「よくぞ此処まで辿り着いた人間どもよ!褒めてつかわそう!」

側近「これ!です!魔王様の魅力に、妖しさを加えてこれ以上ありません!ああ……!お美しい!」

魔王「よしよし。次に行こうか。」

魔王「しかし、そなたたちの命運はここで尽きる。」

魔王「我が力を見よ!畏怖せよー!」

側近「ここで色付き火薬を、と。」

魔王「……少し火薬の量が多いな。我が声が届かぬ。」

側近「それでは、火薬を減らして映像投影にいたしましょう。」

魔王「む、見せてみろ。」

側近「まず、スタンダードに炎とマグマですね。火の四天王が先日実家に帰った時に撮らせて参りました。」

魔王「むー……王道すぎて使い古しの感があるな。」

側近「さようでございますねえ。それでは次。滝でございます。」

魔王「癒されるのう……いや、癒してどうする。」

側近「そうなると、動物の赤ちゃんもよろしくありませんね。」

魔王「もっとこう、我が力を見せつける背景はないのか?」

側近「こちらなど……」

魔王「星とハート……いや、魔法少女ではないのだぞ……もうすこし威厳のある、こう。」

側近「可愛いのに……では、このような……星が渦巻くイメージの……」

魔王「それだ!それが良い!かっこいい!」

側近「こちらにいたしますね。」

魔王「畏怖せよー!」

側近「魔王様、もう少し顎をひいてください。」

魔王「む、こうか。畏怖せよー!」

側近「もう少し、右のおみ足を前に……」

魔王「よ、よし。畏怖せよー!」

側近「完璧でございます魔王様!」

魔王「うむ。これでいつ勇者が来ても大丈夫だな。」

勇者「……」

魔王・側近『あ』

<つづかない>
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思いついただけで続ける気の無い文章を置いておく場所。
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