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勇者「我が名は勇者!貴様の心の臓を貰い受けるものだ!」

ぐだぐだ。





勇者「魔王覚悟!」

魔王「!?だっ、だれだ!?」

勇者「我が名は勇者!貴様の心の臓を貰い受けるものだ!」

魔王「それはそれはご丁寧にどうも......。あ、我は、魔王と申す。」

勇者「頭を下げるポーズか、馬鹿にしやがって」

魔王「城内は火器刃物等の武器は持ち込み禁止だ。側近に見つかる前に隠しておこう、な?どうして門番は気づかなかったのか……」

勇者「門番か。武器を奪おうとしてきたからな。一撃の元に叩き斬ってやったわ!」

魔王「えっ……だめだぞ。君のような小さな女の子がそのような乱暴なこと。」

勇者「黙れ!」

魔王「え、あ、はい。」

勇者「わたしとて、普通の人生を歩みたかったさ!貴様等魔物が人間の村や町を幾つも襲うから、勇者の血を引くわたしが立ち上がらざるを得なかったんじゃないか!」

魔王「なにそれ」

勇者「とぼけるな!」

魔王「ひっ、すまぬ。」

勇者「今更謝ったって許せるものか!貴様のせいでどれだけ犠牲が出たと思ってるんだ!」

魔王「そうなのか!?初耳だ……」

勇者「どこまでもとぼける気か。そちらがその気なら、こちらとて相応の態度を取らせてもらおう!」

魔王「待て待て何故を剣抜く!?宮中だぞ!?」

勇者「滅びよ魔王!焔!」

魔王「熱っ。火傷するだろうが!」

勇者「な……天井から水が降ってきた……貴様の魔法か魔王!」

魔王「火災探知機のスプリンクラーだ!あー、あー。革と木製の調度品が台無しだ……あああ!後でやろうと思ってた書類がびっしょりじゃないか……。」

勇者「えっ。なんかごめんなさい……。」

魔王「気にするな。火の四天王には再提出してもらう。」

勇者「無理だと思う」

魔王「君は知らないかもしれないが、頑張り屋なんだ奴は。ちょっと熱くなりすぎちゃうのが玉に瑕だがな。」

勇者「ちょっと前に倒しちゃったし……」

魔王「何故だ!?」

勇者「なんで、って……」

魔王「ああそうか。奴のセクハラに耐えられなかったんだな。それは上司として謝る。好色なんだけど、根は悪い魔族ではない。」

勇者「ちっ……違う!全然悪事のレベルが違う!奴は、奴の部下は東の村を焼いたんだ!」

魔王「あー!あれかー。あれは痛ましい事件だった。犯人には厳罰を与えておいた。人間側に引き渡したいところだが……もう灰さえ残ってないからなあ」

勇者「実行犯の口を塞いで自分は知らぬ存ぜぬか魔王め!」

魔王「内々で処分してしまったからな……外交的にはそうだな。失敗だった。」

勇者「ほう。自分の非を認めるか。よし、我が剣の錆となれ!」

魔王「痛っ。だから危ないと言うておろう。」

勇者「避けもしない……だと!?ばっ、馬鹿にしやがって!」

魔王「こう見えて我は、戦い方とか知らぬし……」

勇者「あ?」

魔王「ナイフとフォークより重いものを持ったことはないからな。君がよくそんな重い剣なんて振り回せると感心しているところだ。」

勇者「ぐぎぎぎぎ」

魔王「痛たたたたたた刺さってる刺さってる」

勇者「こんな……こんな奴のために……」

魔王「何故泣くか!?我はなにか君にしたか!?あと剣突き刺したまま回転させるのやめてくれないかな!?」

勇者「ひくっ……えぐっ……いままでどれだけ……どんな思いで……」

魔王「泣くなーよーしよし。いだだだだだちょっとまって神聖魔法って地味に痛いぞそれ」

勇者「ふっ……ふえええ……」

魔王「我のマントで鼻をかむな!どうする?今日は一旦帰った方が良いんじゃないか。我のHPも2%ほど削られたし。」

勇者「うん……そーする……」

魔王「たった一人でこんなところまでお遣いなんて、大変だったね……」

勇者「魔王を討伐して、褒美を貰ってトモダチを作るんだ!だから……こんなところでくじけるわけには……!」

魔王「なんだ君、友達がいないのか。」

勇者「うう……うわあああん」

魔王「辛かったんだな……おおかたその力のせいで気味悪がられでもしたのであろう。」

勇者「言うな馬鹿!」

魔王「痺ッ!電撃はよくない。よくないぞ。どうだ。人の友人の前に、魔族の友人を作ることでワンテンポ置きはせぬか。」

勇者「何を……何を言い出す」

魔王「我とて対等の者がおらぬのは一緒だ。」

勇者「!」

魔王「人間に危害を加える魔物の取り締まりも強化しよう。」

勇者「わた……わたしのために、魔族を敵に回しても良いというのか」

魔王「えっ。そこまで大袈裟な話じゃ……わかったわかったから喉に切っ先当てるのやめて。ちょっと切れてるから。」

勇者「貴様の心の臓を貰い受けにきたというのに、貴様に奪われてしまったな。」

魔王「我は何も君から奪ったつもりはないが。」

勇者「心臓(ハート)を奪われた。」

魔王「だれうま」


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