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勇者「ください。」

勇者と魔王、台詞形式。





勇者「……もはや、ここまでか」

魔王「女の身でありながら、単身余の城に乗り込み、我の部下共も斃した。そなたはよくやった。しかしそれもここで終わり。」

勇者「…………ぐ」

魔王「ここで犬死にするか、我について天寿を全うするか、好きな方を選べ。」

勇者「………キミの側につけば、なにが得られると言うのだ。」

魔王「そうさな、そなたは我の次くらいには強い。我とそなたが手を組めば、世界の征服は容易いことであろう。よし、その半分をやろう。」

勇者「……それだけ、か?」

魔王「何?やはり所詮は人間。我等の側にはつかぬか。まあそれもいいだろう。さて、せめてもの情け。苦しまぬように一息に」

勇者「よっ、と。」

魔王「ほう、まだ立ち上がる元気が」

勇者「ちゃんと聞け魔王!ボクは、それだけかと訊いたんだ。」

魔王「何が言いたい?」





勇者「ボクに世界を9割ください!」





魔王「……うん?」

勇者「ください!そしたら足でも股の間の変な棒でも何でも舐めます。ください。」

魔王「状態異常に罹らぬはずの我が、頭くらくらしてきたぞ。」

勇者「世界の9割おーくれー」

魔王「我の頬を聖剣でぐりぐりするな。ギャルのパンティ強請るような口調で言うな。」

勇者「じゃあ8割!おおまけにまけて、7.5割!」

魔王「セコい値切り方をするな。それからなにゆえ全快しているのだそなた。」

勇者「やっぱ強いよね魔王。流石にアイテム使わない縛り破っちゃったよね!7割!」

魔王「5割だ。」

勇者「えー。しょーがないな。沿岸諸国は僕が貰うからね?あそこは魚が美味しいんだ。あと緑の国と山岳地帯も。野菜と酪農は大事だからね。砂漠と鉱山は君にあげるよ。」

魔王「言い出した我が言うのも難だが、なにゆえそのように乗り気なのだ。」

勇者「キミを倒した後、ボクを担ぎ上げて人間同士の戦争がはじまるのさ。じょーだんキツいよ。キミを倒して平和になるのは数年だけだよ?もうニンゲンを手にかけるのもウンザリだし。」

魔王「まるで見てきたような物の言い様だな。手にかける、と言うが、そなたは不殺生の誓いをたてて、我らの眷属のすら命を取らぬと聞くが。」

勇者「まーね。ステータスとアイテム持越の二週目だからね。一周目カンストでレベル上げの必要もないし、一周目みたいに要らぬ怨みは買いたくないのさ。」

魔王「何を言っているのかよくわからぬが。」

勇者「いーんだよ。とにかく今度はボクはキミと手を組むこっちのルートをすすんでみるのさ。今度はボクが止めたから、キミはボクの村を焼いてもいない。今キミができたことは、キミを倒した後、王国がやったことより遥かにマシだ。」

魔王「面白い。人類を裏切り、魔族と化すか勇者よ!」

勇者「あ、そーゆーのはいいでス。ボクは最期までヒトでいるよ。」

魔王「そ、そうか?」

勇者「でもコスチュームは替えようかな。あるでしょ?闇のなんとかとか。黒騎士的な。」

魔王「えっ。ああ。ある。あるから角さわさわするな!……やめろというとろーが!?」

勇者「やったー!なにこれえろーい。キミのシュミ?正直ビキニアーマーとか、これカラダ守る気ないよね。」

魔王「ちょっ……待っ……!ここで着替えるでない!はしたない!誰ぞ!誰ぞおらぬか!」

勇者「無駄だ魔王!外の連中はみんなボクが倒しちゃってノビてるもんね!」

魔王「こら下着が見え……!」

勇者「下着みたいな鎧渡しといてなに言ってんのさ。それにキミの部下にはもっとヒワイなのだっているじゃないか。」

魔王「それとこれとは」

勇者「見て見て似合うかな!?」

魔王「我の前で胸元を強調するな愚か者!」

勇者「じゃあ脚とか。あ、ちょっと目を逸らさないでよー。ボク結構自信あるんだよ?」

魔王「……我が何者かわかった上での行動であるな?我が望めばそなたなど如何様にも」

勇者「魔王は脚フェチ、と。」

魔王「おいコラメモるな」

勇者「可愛い?」

魔王「あ、ああ。そなたがどこぞの姫君なら、我が拐って我が物にしているところぞ。」

勇者「イイよ。ボク、キミのお嫁さんになってあげるよ。」

魔王「えっ。」

勇者「ボクじゃ、ダメ……かな?」

魔王「そなたは器量も良いし、勇者を娶ったとあらば箔もつこうが、しかし世間体的にどうであろうそれは。」

勇者「ボクはキミが好きだ。勇者をキミの……魔王サマの花嫁にしてください!」

魔王「……我は構わぬが、そなたは良いのか?」

勇者「願ってもないことさ!なんだったら今この場で誓いのシルシに唇を重ねてもイイよ!」

魔王「よ、よし。我はそなたを妻とするぞ勇者。」

勇者「よし!!!これで一周目でボクを行き遅れと嗤った姫の鼻をあかせる!これでボクは実質魔界のプリンセスだもんね!」

魔王「ん?」

勇者「そんなわけだから、ちょっと故郷の王様に挨拶にいってくるねー!」

魔王「えっ。」







勇者「闇堕ちしました。」

国王「えっ。」




つづかない。
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