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魔王「いつか私は復活を遂げるだろう。その暁には、享楽にふける。絶対だ。」

ついに、とその女は声を震わせた。
彼女の前にあるのは、禍々しくもどす黒いオーラを醸し出す岩である。
女は厚く着込んだローブの袖口からひとつの巻物を取り出すと、唄うように呪文を唱える。
岩が、小刻みに揺れる。
女の呪文に応えて。
女の額に汗が浮かび始めた頃、岩が紫色の発光を始めた。
女は、それを見て口の端をつり上げた。
邪悪を腹に抱えるものの笑みだ。
あと少し。
あと少しで、叶う。
女の行為は、かつて勇者と闘い敗れた魔界の王を目覚めさせようというものだ。
女は、王宮魔導師の地位にある。
彼女は、多忙だった。
ひたすらに多忙だった。
休みの一日すらなく、寝る暇さえなく。
国のために何もかも捨てて尽力してきた。
そんなある日、彼女に向かって誰かが言った。
「こんな平和な中に、お前など何の意味があるのか。」
ぷつり、と。
彼女の中で何かがきれた。

その夜、彼女は出奔した。

ならば、私の代わりを誰かがしてみればいい。
ならば、私が抑えていたものを、私の代わりの誰かが抑えてみればいい。

かくして。

「目醒めよ魔王!我が祈りを聞き届けよ!」

魔王は復活を遂げる。


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genre : 小説・文学

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思いついただけで続ける気の無い文章を置いておく場所。
あひるとは同一人物。

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